前回の記事では、パワハラによってストレスで心を病んでしまうこと、
そのパワハラに気づくために実際にどんな事がパワハラなのかを紹介しました。

今回は、実際にパワハラにあってしまった場合、どうすればいいのか?
対策を紹介します。
1、どんな事をされたのか記録する。
貴方が辛い思いをしても、悲しいかな。人間の記憶は薄れてゆきます。辛いことは薄まったり、逆にどんどん増大していったり、当時の事実や感情と違くなる可能性があります。正確に、そして客観性を持つためにも、記録をしましょう。
メモやノートなどでかまいません。 いつ、どこで、誰が、何を、何のためになど記録します。

そのときに、感情も記録すると良いです。パワハラの証拠だけでなく、自分の心理状態を振り返ることは、感情を言語化することです。
感情を言語化すると癒されます。
辛い思いをして、言動や仕打ちを振り返るのは大変かもしれません。しかし、周囲に相談するときに、なるべく正確な事実を伝えられなければ、周囲に信頼してもらえない可能性があります。「貴方に問題があるから言われるのよ」と返答されないためにも、きっちりと記録を残しましょう。

一番、確実なのは、録音、録画です。機械をポケットに忍ばせて録音しましょう。パワハラがあったときの時間を覚えておけば、録音を聞く時に戻りやすく編集しやすいです。
2、周囲に相談する。
一人で悩まず、同僚や上司に相談しましょう。もし、同僚や上司から信頼をおけていない、あるいはされていないのであれば、社内相談窓口へ。精神的にやるきが出ない、眠れない、食欲がない。出すぎてしまう等症状があれば、産業医へ相談しましょう。もちろん、家族や友人にも相談する事が大切です。

社内も動いてくれない。あてにならないなら外部の相談窓口です。精神的におかしくなりそう、死にたい気持ちが出るなら、迷わず精神科、心療内科へ行きましょう。
良い医者のポイントはあなたの話を聞いてくれるかです。
パワハラを会社に訴えても、改善しないのなら、労働局、労働基準監督署へ電話しましょう。
また、裁判沙汰にしなくとも、弁護士事務所に電話してみましょう。
費用が心配なら国立の法テラスに問い合わせてみてください。
ずっと、一人で我慢していると、うつ病や適応障害などのリスクが高まります。もちろん、パワハラする人を可哀そうな人と達観して受け流せれば良いですが、多くの人は無理でしょう。「自分が悪いんだ」と責める必要はありません。とにかく記録して周りを動かす事が大切です。
誰かに相談することで、感情を打ち明けることで、辛い気持ちが和らぎます。
1人で抱え込まないでください。
3、逃げる事も大切。

これらの対策が面倒。別な環境が心機一転頑張りたいというのであれば、異動、転職しましょう。
精神を病むよりは、環境を変えてしまう方が良いかもしれません。異動の場合は前の職場の評価が異動先に影響を与える可能性があるため、要注意です。
転職も直接パワハラで前職を辞めたというと、「この人に何か問題があるのか?」と疑問を持たれ、不利になる可能性があります。転職理由は別に準備しておきましょう。
精神的に辛い中で、上記対策をするのは大変ですが、もしパワハラを受け続けたら自分の心を守るためにも取り組んでみてください。このまま、貴方が虐められているのを放っておかないでください。