世界にも一大ニュースとなった、京都アニメーションの放火事件。
https://www.asahi.com/articles/ASM7M5616M7MPTIL02X.html
こちらの記事によると多くは、ガソリンの炎による火傷ではなく、

煙に含まれる一酸化炭素中毒が原因だったと言われます。
一酸化炭素中毒とは何でしょうか??
一酸化炭素中毒の症状、原因と対策について学びましょう。
一酸化炭素は無色無臭の気体です。
硫化水素のような、腐った卵のような特徴的なにおいも
毒々しい色もないため、知らない間に中毒症状がでます。
中毒症状が起こる原因
呼吸で血管内に入った一酸化炭素は、血液中のヘモグロビンと結合して
COヘモグロビンになってしまいます。
ヘモグロビンは全身に酸素を届ける役割をしているため、COヘモグロビンになってしまうと、酸素を運べなくなってしまます。
身体の各所が酸素不足となり、例えば、脳で酸素不足になると意識障害が起きると言われています。

初期は、頭痛、眩暈、吐き気などですが、火災等で一気に一酸化炭素濃度が
上昇すると意識が無くなってしまいそのまま死に至る事もあります。
消防局が伝えている通り、火事そのものでなくなるよりも、
煙を吸って、意識を失って無くなる方が多いのです。
火災以外でも、冬場など暖房器具を使って換気しない部屋にいると、
一酸化炭素濃度が上がってしまいます。
低濃度でも長時間吸入すれば、やはり意識障害が起きてしまいます。
では、その予防はどうすれば良いのでしょうか?
①一酸化炭素を発生、充満させない
不必要な火を出さない。
調理中は換気扇をつける。窓を開ける。
換気をこまめにする。
②一酸化炭素から逃げる。
よく使う場所は非常口の場所、消火 器の場所を把握しておく。


「火事だ」と叫びながら屋外へ逃げる。119番を呼ぶ
最初に発見した人が叫ばなければ、同じ建物の人や近所の人が避難できません。
火や煙の近くには一酸化炭素が多く発生しています。屋外へ一刻も早く逃げましょう。
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タオルで、口と鼻を抑え、屈みながら低い姿勢で逃げる。
煙は上に昇ります。また一酸化炭素も空気の比重に比べてやや軽いです。
煙が貯まると、今度は上から下へ降りていきます。
なるべく、呼吸は最小限にし、避難します。
タオルがなければ、服で口と鼻を抑えます。水でぬらさない方が良い。
水で濡らすと、煙の粒子を吸着が速く進みフィルターの役目が短くなってしまいます。

避難口まで、煙が充満していたら、窓から外へ飛び降りる。
隣の屋根に下りたりして助かっている人もいます。
火は目に見えて危ない!とわかりますが、
いざという時、煙にも注意し、自分と周りの命を守りましょう。
参考