ブルーライトは目に悪いと聞いた事はありませんか?
ブルーライトは青色光のことを指し、自然光にも含まれる波長の短い光(380nm-495nm)の事を指します。
LEDが普及した現在テレビやパソコン、ほとんどの人が持つようになったスマートフォンからも出ているといわれています。

このブルーライトは網膜の細胞を破壊するのではないかという基礎研究発表があり、
ブルーライトカットの眼鏡やフィルム、ブルーライトカット機能もついたスマホなども販売されるようになりました。
ところが、最近米国眼科学会が次の発表を出しました。
「スマートフォンのブルーライトと失明に関連性はなく、ブルーライトは失明させない。ブルーライトは睡眠の妨げにはなっても、目を傷めるという科学的根拠はない。PC用メガネも推奨しない.
https://www.aao.org/eye-health/news/smartphone-blue-light-is-not-blinding-you
という事は、ブルーライトは制限しなくて大丈夫ということでしょうか?
答えは。。
制限した方が良さそう。
ブルーライトは動物実験では網膜や視神経に悪影響を与えていることが確認されています。
人間には強い光を長時間直接照射することは倫理的に難しいためわかりません。
しかし、ブルーライトと眼精疲労には相関があることが認められています。

一方で、ブルーライトはやはり、悪者のように思われますが、太陽にもブルーライトは含まれています。
実は ブルーライトには体内時計を整えるという重要な役目があります。
朝、太陽を浴びると、体内時計が調節されると言われています。
太陽の光に含まれるブルーライトは眼球を通して網膜に到達します。
この光が刺激となって、メラトニンなどの各種ホルモンバランス、分泌されるタイミングを調整しています。
メラトニンは睡眠障害、うつ病、肥満とも大きく関わっているホルモンで
近年注目されている大切なホルモンです。
ところが、現代人は日中だけでなく、夜もテレビやパソコン、スマホかたブルーライトを見ています。
これにより、人間の身体が、朝の活動モードであると勘違いし、夜の休息モードに切り替わりにくくなります。
メラトニンの分泌が抑制され、睡眠や精神状態、太りやすさまで影響してしまうのです。

光は人間の健康に大切で、日照時間の短い国々ではうつ病の発症率が高いと言われています。
そのため、朝、強い光を浴びる、光療法と呼ばれる治療法があるくらいです。
以上からブルーライトの付き合い方は以下のようにまとめられます。
①朝、ブルーライトを浴びるのはよい。夜は避けるのが良い。
夜は、テレビ、パソコン、ゲーム、スマホなどを避けるのが良い
シフトワーカーは休息の時間帯は避ける。
②長期間のブルーライトの目への影響は不明のため、パソコンなどを長時間使用する人はブルーライトカット器具などを活用した方が良いかも。
大昔は夜は星明り、月光くらいしか光がなかったと思います。
私たちの身体は新しい環境に慣れていない可能性が高いのです。
